遠い学校時代に教室で習った「戦前」の悪法が、「特定秘密の保護に関する法律」という名前でリニューアルしてカムバック、もうすぐ国会に提出されようとしています。
その前に、私たち国民が、反対の意見を表明できる機会があります。9月17日までのパブリックコメントの受け付けです。
というわけで、私も駆け込みで、たった今、パブコメを官房内閣情報調査室に送りました。
こんなもの。↓
内閣情報調査室御中
特定秘密の保護に関する法律案を読みましたが、私は、この法律に反対します。
まず第一に、対象となる特定秘密の範囲が広すぎて、なんでも「秘密」にされてしまう危険が大きすぎます。
そしていったん、特定秘密に指定されると、その漏えいや取得、つまり内部告発や取材活動が処罰されることになってしまいかねません。
これは、国民の知る権利を奪うことになります。日本は民主国家であり、本来、主権は国民にありますが、重要な情報を知ることができなければ、主権を行使することができません。たとえ、選挙があったとしても、偏った情報に操作された国民の意思表示は、民主主義国の民意とは考えられないものになります。
また、特定秘密に指定されたものを、国民に知らせようとする行為、つまり正常な報道や意見表明が厳罰に処されるということは、日本の社会から、言論の自由を奪い、弾圧するということになります。
時の権力者が自分の意のままに情報を操作し、異なる意見を持つ人間を取り締まることを可能にします。
これは明らかに憲法に違反しています。
このような危険な法律を作る理由はどこにもありません。
私は、主権を持つ国民のひとりとして、憲法が私に保障している権利を守りたいと思いますし、守る義務があると思います。
特定秘密の保護に関する法律案は破棄していただきたいと思います。
以上
パブリックコメントを送られる方は、こちらのブログにリンクがあり、簡単に提出できます。http://nohimityu.exblog.jp/20720759/
名前や住所などの個人情報は任意です。私は書いてしまいましたが、書かないことをお勧めします。
私の意見なんか、どうせ… と、書く前から何もしないを決め込む人もいるかもしれないけれど、
なにもしないということはニュートラルじゃない。だって、今までなくて困らなかった法律なんですよ。ニュートラルというならむしろ、作らせないことでしょう。反対できるときにしないということは、この法律の成立に加担することでもあると気がついてください。
といっても、書くのは大変ですよね。 文面は日弁連の作ってくれた文例集が参考になります。私も参考にしました。コピペでそのまま出すのは、気がとがめるかもしれません。けれど、時間のない方はそれでも出さないよりよいと思うので、ぜひ利用してください。↓
http://nohimityu.exblog.jp/20725356/
法律案はここから読めますが、http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060130903&Mode=0
理解するには、日弁連の、「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見書が、役に立ちます。↓
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2013/130912.html
中曽根内閣のとき提出された「国家秘密法案」は、一般市民とマスコミの反対で、廃案になったそうです。
1985年にできたことが、2013年にできない理由がありますか?
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